お酒ギフトの新サービス『ノンデネ』を企画! サントリーのマーケターに直撃インタビュー #先輩ロール…

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「将来のなりたい自分がまだわからない」そんな悩みを抱える学生のみなさんに向けて、さまざまな企業で活躍する先輩の姿を紹介する企画『先輩ロールモデル』。

今回は、ガクラボ所属の学生ライター亀山が、サントリーのマーケティング部門でソーシャルギフトサービス『ノンデネ』を担当する竹内菜緒美さんに直撃インタビュー。キャリアの歩みや会社の魅力、就活で意識していたことについて詳しく伺います。

――自己紹介をお願いします。

サントリー株式会社 コミュニケーション本部 戦略推進・CRM部の竹内菜緒美(たけうち なおみ)です。2019年に入社し、今年で社会人7年目になります。
現在は『ノンデネ』という、LINEでお酒を贈れるサービスの企画・運用を担当しています。サントリーはウイスキーやビール、チューハイなど、幅広いお酒を扱っています。

私のミッションは、それらをオンラインギフトとして『スタンプと一緒に贈る』という新しい体験を通じてファンを広げることです。ギフトは、ただ物を送るだけでなく、気持ちを届ける行為だと思っています。離れた友人や家族に『お疲れさま』や『ありがとう』を伝えるきっかけになる――それをお酒で実現するのが私の仕事です。

■ノンデネについて

『ノンデネ』は、サントリーが提供する新しいソーシャルギフトサービスで、スタンプと一緒にお酒を贈ることで気持ちを伝えることができます。
LINEのメッセージで送る以外にメールやInstagram、Xなどの各種SNSでも、URLを送るだけで、受け取った人がコンビニで引き換えできるので、とても手軽にギフトのやり取りができます。さらに、約200種類以上のラインナップから届けたい気持ちを添えたスタンプの贈り物ができます。

社会人編

ここからはモチベーショングラフを見ながらお話を伺います。

――入社後、最初はどのようなお仕事を担当されたのでしょうか?

私のキャリアは営業職からスタートしました。ECサイトを担当し、商談を重ね、販促提案を行う日々でした。ECでは棚という概念がなく、検索の表示順位やレビュー評価が売上に影響します。ECサイトは実店舗と比べて、お客様のデータがしっかり残るので、データを分析し、仮説を立てて改善するサイクルを回していました。

――その後、マーケティング部署に移動してブランドに関わる仕事を担当されたんですよね?

はい、ブランド戦略に関われたときは本当に嬉しかったです。最初はマーケティングプランを考えるのに苦戦し、先輩に指導していただく日々でしたが、金麦の限定品「金麦〈帰り道の金木犀〉」の商品企画に携わったことで、マーケティングの魅力や楽しさを再認識しました。
季節限定ビールにお客様が少し飽き始めているという課題に対し、人の記憶に残る“香り”をテーマにしたいと考えたんです。
秋の帰り道にふわっと香る金木犀の思い出シーンを商品コンセプトとして表現したら面白いのではないかと定性調査も実施し、コンセプトづくりから携わりました。自分のアイデアが形になり、お客様の手元に届く感動を初めて味わった瞬間でした。

――「ビアボール」という商品も担当されていると伺いました。

ビアボールは、ビールを好きな飲み物で割って楽しむ商品です。好きな濃さや味わいで楽しめる点が魅力ですが、『ビールを割る』という文化がなかったため、その認識を広めるのが大変でした。机上の分析だけでは足りないと思い、居酒屋に取材に行き、お店やお客様の声を直接聞きました。もちろん許可をいただいた上で、リアルな意見を集めることを重視しました。

 ――現在担当されている「ノンデネ」では、どのようなお仕事をされているのでしょうか?

 ノンデネは、LINEなど各種SNSでお酒をギフトとして贈れるサービスです。
私は企画・運用を担当し、キャンペーン企画やスタンプ追加、UI改善など幅広く関わっています。最近では『いい夫婦の日』など季節に合わせたスタンプを追加しました。『高価なプレゼントを渡すほどではないけれど、気持ちを伝えたい』――そんな日常のコミュニケーションを後押しできるサービスにしたいと思っています。
オンラインサービスなので、どんな時に贈られるのか、どの画面で迷うのかといったデータを分析し、改善を重ねています。営業やEC事業での経験が今に生きていると実感しています。

学生時代編 ここからは学生時代についてお伺いします!

――どんな学生時代を過ごしていましたか?

大学生活は『自由に挑戦する』ことを楽しんでいました。
経営学部でマーケティングを学びながら、飲食店の掛け持ちバイトや商品企画のインターンなど、興味のあることには積極的に取り組みました。

特に印象に残っているのは大手ハンバーガーチェーンのアルバイトです。高校生の頃から働いていたので、チーフマネージャーのような立場で、スタッフへの指示や常連のお客様への声がけ、オペレーション改善まで担っていました。店のNPS向上のためにアンケート施策を提案し、結果分析や改善案の検討まで行いました。マーケティングとマネジメント両方の経験だったと思います。

多様な仲間と働く中で、『相手の話をしっかり聞く』『背景を理解してコミュニケーションを取る』ことの大切さを学びました。これは就活や今の仕事にもつながる大きな学びでした。

――就活ではどのような業界を見ていたのですか?

『衣・食・住のうち、誰にでも深く関わる“食”に携わりたい』という思いから、食品メーカーを中心に受けていました。人生のさまざまな瞬間に関われる点に魅力を感じていました。

ただ、就活は順風満帆ではありません。有給インターンの面接は片っ端から落ちました。
当時は『伝えたいこと全部話さなきゃ!』と前のめりになりすぎていたと反省しています。それからは面接後に改善点をノートに書き出し、『どう答えれば相手にとって価値のある話になるか』を必死に考えました。

――サントリーを選んだ理由を教えてください!
一番大きかったのは、サントリーが掲げる利益三分主義に共感したことです。
『事業活動で得たものは、自社への再投資にとどまらず、お客様へのサービス、社会に還元する』という考え方です。

社会に育ててもらった自分が、事業を通して社会に還元できるという循環に魅力を感じました。入社後も、災害時の迅速な物資支援など、形だけでない姿勢に惹かれました。また、自分の仕事が誰かの喜びに直結してほしいという想いがあったので、マーケティングが強いサントリーは理想的でした。

――竹内さんが就活で大切にしたことは何ですか?

就活を楽しむことです。学生は会社に『会いたいです!』と言える立場です。
社会人になると、いろんな会社に会いに行くのは難しいからこそ、『せっかくだから面白そうな場所を全部見てみよう』と開き直れたら、就活は一気に楽しくなります。

面接では、答えをすべて詰め込まず、6〜8割で返して対話を広げることを意識しました。また、企業理念に沿うエピソードを選ぶことも重要です。私は挑戦を楽しむ特性や、アルバイトやゼミ活動での経験をどう活かせるかを整理して伝えました。

――最後に、学生へのメッセージをお願いします!

 まずは大学生活を思いきり楽しんでください! 面白そうと思って挑戦した経験は、必ず役立ちます。もう一つは、言語化能力を磨くこと。SNSで言葉を発信する機会が多い時代だからこそ、自分の思いを言語化する力は就活にも役立ちます。
ぜひ、多くの出会いや経験を楽しんでください!

取材:柴澤(ガクラボメンバー)
執筆:亀谷(ガクラボメンバー)
撮影:佐藤 登志雄
編集:学生の窓口編集部
取材協力:サントリー株式会社
新ソーシャルギフトサービス「ノンデネ」https://www.suntory.co.jp/news/article/14869.html